労使トラブル110番
無断欠勤が続く従業員にどう対応する?
Q
従業員が3日間連続で無断欠勤をしています。会社の寮に住んでいるのですが、同じ寮の同僚が部屋に確認に行くと、本人は普通に部屋にいたそうです。「会社に連絡するように」と同僚が伝えてくれましたが、今のところ連絡がありません。このまま無断欠勤が続く場合、どのように対応すればよいでしょうか。
A
【本人への対応手順】
「普通に部屋にいた」とのことですが、身体的または精神的な不調によりどうしても連絡できない可能性も現段階では否定できません。会社としては、段階的に、「生存・健康状態の確認」と「業務命令」をおこない、記録にのこしていきます。
①本人への連絡
すでに電話等で連絡していることと思いますが、並行して、メール等の履歴が残る手段による連絡も行います。心配している旨に加え、「○月○日○時までに必ず会社へ連絡するように」といった内容も加えます。履歴の保存や時系列のメモを作成することも重要です。
②緊急連絡先に連絡
本人と連絡が取れない場合は、身元引受人や緊急連絡先に連絡を入れます。「無断欠勤が続いており、寮にはいるようだが連絡が取れずに心配している」といった旨を伝え、家族から本人に確認してもらうよう依頼します。
③書面による連絡
①②に応じない場合、書面によって連絡を行います。寮のポストへの投函や、実家および寮宛てに特定記録郵便などで郵送するのがよいでしょう。
〇記載内容(例)
・○月○日から無断欠勤が続いている事実
・○月○日までに連絡または出社すること(猶予を設ける)
・正当な理由なく期日までに出社・連絡がない場合は、就業規則に基づき懲戒処分(または自然退職)の対象となり得る旨
・体調不良等の理由がある場合は診断書を提出すること
【3日の無断欠勤では即解雇にはできない】
無断欠勤が3日ほど続いたからといって、すぐに解雇や退職手続きを進めることはできません。一般的には14日以上の無断欠勤で懲戒解雇や自然退職となるよう就業規則で定められているケースが多いと思います。まずは就業規則を確認する必要があります。その間は上記のような段階的な連絡により、安否確認と事情聴取の機会を与えたという実績をつくっていきます。
なお、同僚が訪問した際、応答がないからといって勝手に鍵を開けて部屋に入ることは、住居侵入等のトラブルに発展する恐れがあります。生存確認など緊急性が極めて高い場合を除き、まずはドア越しでの声掛けや書面投函に留めるのがよいでしょう。
