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女性は天皇になれないのか

 皇室典範の改正案がわずかな審議時間で国会を通過し、成立した。皇族数の確保が目的とするが、国論は二分されている。直後の「朝日」の世論調査では、この法改正が国民の理解を「得られている」が24%で、「得られていない」が60%だった。さらに高市内閣の支持率も急落した(それでも53%あるが)。

 改正の中味は2点。女性皇族が結婚後も皇室に残れるようになったことと、戦後皇室を離れた旧11宮家の男系男子を養子として皇室に迎え皇族として認定できるようになったこと。日本の皇位継承は、皇室典範第1条により「男系男子」に限定されている。それを、時代の流れに即して女性が天皇になれるように改正するのかと思いきや、現天皇との間は36~38親等という非常に遠い血縁関係の旧宮家を皇室に迎えられるようにするという。現天皇の子は女性であれば天皇になれないが、男性であれば「ほとんど他人」でも皇室に迎えて、その子は男性であれば天皇になることができる。ここまで「男性」「男系」にこだわることへの違和感が、先の世論調査の結果ではないだろうか。大手新聞も地方紙もこぞって強い批判の社説を掲げた。

 日本国憲法では天皇は国民統合の象徴であり、主権者である日本国民の総意にもとづく、と明記されている。今回の改正を「総意」とはいいがたいのではないか。




2026年7月

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