時言

自転車大国

 今年も猛暑予報だが、束の間のさわやかな季節。こういう時は自転車で街を走りたい。

 道路交通法の改正で、4月から自転車の交通違反にも「交通反則通告制度」いわゆる青切符が適用されている。113種類の違反に罰則金が設定された。たしかに「ながらスマホ」や歩道を飛ばす走行は危険すぎた。これによって、自転車走行のマナーは確実に上がっていることを実感する。

 ただ、自転車も基本、車道を走ることとされたことで、自転車の危険は増大している。車道に自転車通行レーンが記してあっても、その上に車がずらっと駐車している光景も。

 デンマークやオランダなど「自転車にやさしい国」では、自転車専用道路や信号が基本で、自転車専用橋まであるという。コペンハーゲン市では通勤・通学者の半数が自転車利用だそうだ。これによって温室効果ガスの排出を抑え、気候危機対策に貢献している。

 実は日本は量的には両国に次いで第三位の「自転車大国」である。しかし自転車をめぐる社会的環境はまだまだ整っていない。安全のためにも気候危機抑止のためにも、緻密な設計にもとづいた街づくりが求められているのではないか。




2026年5月

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