時言
メンタルが強いということ
イタリアのミラノ・コルティナ冬季五輪で日本勢は史上最高のメダル数を獲得した。トップアスリートは強い精神力で日々精進している。しかしそれでも、重圧や緊張感、目の前で展開されるライバルたちのパフォーマンスにたじろぎ、自身の力を発揮しきれない場面もあるにちがいない。私たちは競技以上に、それを乗り越える姿に感動するのだろう。
フィギュアスケートペアの「りくりゅう」(三浦・木原組)が大逆転で金メダルを獲得したのもそのひとつだ。前日のショートでリフトに失敗し5位。木原は直後から涙が止まらず、翌日のフリーの練習中まで泣いていた。気持ちを切り替えたのは試合直前の三浦からの「まだ終わっていない」との言葉だったという。それが世界歴代最高点の演技につながった。
あきらめない――。簡単な言葉だが実に難しい。弱小チームを常勝者にした箱根駅伝の青山学院大学の監督・原晋氏は「まず半歩先の目標を設定し、努力して達成して成功体験をつくる。その自信が積み重なりメンタルが強くなる」とのべている。
スポーツには人生や経営に生かしたいヒントがあふれている。
2026年2月