時言

旧態依然の組織は新たな悲劇を生む


1.旧ジャニーズ事務所創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題で、元所属タレントらでつくる「ジャニーズ性加害問題当事者の会」に所属していた40代男性が、10月13日未明大阪府内の山中で死亡していたことが分かった。大阪府警は自殺とみている。この方は、告発後、「売名行為」「金目当て」などの誹謗中傷がSNSで投げつけられていた。10月9日、旧ジャニーズ事務所が出した声明では、「被害者でない可能性が高い方々が…虚偽の話をされているケースが複数ある」としたが、SNSでの誹謗中傷を扇動したのではないだろうか。

2.自衛隊のセクハラ被害では、被害者が拒絶しているにもかかわらず、加害者と面談する場を強行的に設置した。これが女性隊員の退職につながった。その後、自衛隊員らを対象に「人権弁護団」が始めたウェブアンケートについて、自衛隊内のパソコン端末からアクセスがブロックされ、閲覧禁止となっていることが分かった。事実上、自衛隊が組織的にアンケートへの回答を妨害している。

3.宝塚歌劇団の劇団員が9月に死亡した問題について、劇団側が作った調査報告書で、上級生がヘアアイロンでやけどさせたという事実を認定せず、上級生による叱責も「業務上必要な範囲だった」と評価し、パワハラの存在を否定した。

 これらの組織はハラスメントに対する認識があまりにも時代遅れである。旧態依然の組織は、新たな悲劇を生まざるを得ない。





2023年11月

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