時言
コロナ禍における仕事のストレス
1.求人サイトのenジャパン社がこの5月に行った1万人アンケートによれば、コロナ禍で、仕事のストレスが増えた方は54%。「販売・サービス」「医療・福祉」系職種で、コロナ対応によるストレス増が顕著だという。ストレスに感じるトップ3は「職場の人間関係」「仕事にやりがい・達成感がない」「将来のキャリアが描けない」。具体的な声は、「お客様あっての仕事のはずなのに、(社長などが)利益のことしか考えていない」「コロナ対策に追われて仕事内容が大きく変わってしまった」「コロナの影響で仕事が減り、昇給の機会も減ってしまっている」などである。
2.別の会社の調査では、テレワークで働く方が出社して働くよりもストレスを低減している傾向がみられる。テレワークによって「睡眠時間を多く確保できるようになった」「往復3時間の通勤時間が無くなったことによって時間に余裕が生まれた」「職場で人と関わらなければならないストレスが減った」ということのようである。しかし、気をつけなければならないのは、20代のテレワーカーは逆にストレスを増大する傾向が一部にみられる。まだまだ未経験であるため、業務上の不安や悩みに直面したとき、上司や同僚に相談できる機会が減ってしまうことによるストレスがあるようだ。(パーソル総合研究所)
3.1年以上にわたるコロナ禍は従業員の意識に様々な変化をもたらしている。経営者としてよく配慮して事業を行うことを心掛けたいと思う。
2021年6月