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「パワハラ・セクハラにあったときに転職する」~2019年度新入社員意識調査


毎年発表される日本能率協会による新入社員意識調査。今年は新たな傾向が生まれているようです。

1.「仕事をしていく上で不安を感じていること」という調査では、「仕事での失敗やミス」と「上司・同僚など職場の人とうまくやっていけるか」が同率でトップ(3つまで選択可の調査で43.0%)。
とくに女性は上司・同僚との関係に不安を感じる人がダントツで54.0%です。

2.「定年退職と転職・独立」を聞いたところ、定年派が62.7%、転職・独立派が37.2%で、圧倒的に定年派が多くなっています。
1999年の調査では独立・転職派が60.6%だったことと比較すると将来不安からくる安定志向が強まっているといえそうです。

3.一方、「転職を考えるシチュエーション」について聞いたところ、キャリアアップや会社の将来性、社風の不一致などの選択肢よりも、「パワハラやセクハラにあったとき」がダントツで8割に及んでいます。
これらの傾向から、職場の人間関係やハラスメント対策など職場環境に一層目を配った対策の必要性が浮かび上がります。

4.新たな傾向として注目されるのは「働く目的」。
自分の能力を高める(49.7%)、仕事を通じてやりがいや充実感を得る(42.4%)に続いて、「社会の役に立つ」が昨年より10ポイントも上昇していることです(37.5%)。
「働いている会社が社会の役に立っているかどうかが、どの程度重要だと思いますか」の問いに、「とても重要だと思う」が59.9%で、「やや重要だと思う」と併せると9割近くになりました。
企業の社会性を基準ととらえる傾向が見受けられます。


2019年4月

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