時言
「自分の時間」と「所得アップ」の二兎を追う新入社員
三菱UFJリサーチ&コンサルティングが毎年行っている新入社員を対象とするセミナー受講生からのアンケート調査(1,409名)から、2018年度新入社員の意識がうかがえる。
【自分の時間を大切にするが、所得増加も望む】
新入社員は会社に対して何を望んでいるのか?
最も望むものを順に3つ選んでもらうと、
1位「人間関係が良い」
2位「自分の能力の発揮・向上ができる」
3位「残業がない・休日が増える」
4位「給料が増える」
1位、2位は毎年の不動の順位だが、今年度はとくに男性を中心に継続的に賃金が上昇していくこと、女性を中心に休日をしっかり確保したいと望む傾向が増えているようだ。出世意欲は強くないが、「やったらやっただけ給料を上げてほしい」、自分のペースで働き、そのうえで能力や成果に見合った評価・処遇を望むという〝二兎を追う″姿がみえる。
【残業に対する考え方】
残業に対して否定的な見方を持つ人の割合が昨年から上昇しており、プライベートな時間を大切にしたいという考え方を持つ新入社員が多い。
残業よりもワーク・ライフ・バランスを保つことの方が重視されている(グラフ参照)。
2018年5月